「あなたの声になる」広島のノマドワーカー吉弘のぞみができるまで

「Nomad(ノマド)」とは、英語で「遊牧民」を意味する。 遊牧民とは、牧畜を生業として、乾燥地帯や砂漠地帯を移動しながら生活する人々のことだ。 ワーキングスタイル、またはライフスタイルの一つとしてのノマドワーカーとは、特定の職場を持たず、移動しながら仕事をする人々を指す言葉である。
自由人HPより

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時代の空気をまとう ノマドワーカーでありたい
written by setokubo Manami(adlink)

「ビラ配りから始めました!」

初めて対面する相手には必ずと言っていいほど、このように自己紹介をする。

特別な資格があるわけでもない。広い人脈があるわけでもない。

吉弘のぞみがそこに立てば、人が集まる。イベントに立ち会えば、人がやってくる。

『エアリー』という言葉が、実にしっくり来る女性。

飾らず、気取らない彼女の周りには軽やかな空気が漂い、そこに時代の風が流れ込んでくる。

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お客様と叶えたい未来を語るのが好き

こんなことができたらいいのに、と思うことはないだろうか。

(でも、自分ではできないし・・・)

そのためらいを払拭するかのように、吉弘のぞみは依頼主のリクエストを全身で受け止め、プロジェクトを推進する強い力となる。

行動してみて、手ごたえが感じられなければ即座に形を変えてみる柔軟性。

情報の受け手がどう感じるか、自分に置き換えて考えられる感受性。

目の前で起きていることをしなやかに受け止め、即座に対応できる機敏性。

足りないからできない、と決して言わない。

必要なものは工夫して手に入れる。

メリハリをつけ、どうしても譲れないところには全力を注ぐ。

いつしか夢のプロジェクトはしっかりした形を取り始め、鮮やかなサクセスストーリーが生まれていく。

 

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未来を形にするための裏方仕事

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プロジェクトが停滞するのには、理由がある。

依頼者が同時期に多くの業務を抱えている場合。

必要な下調べや各方面への調整が進んでいない場合。

目指す形が曖昧で、どこから着手するべきかを決めかねている場合。

そんな時、彼女は裏方として能力を全力で発揮する。

真剣なまなざしで依頼者の思いや不安をヒアリングし、仕事の流れを整理する。

漠然とした計画が整理され、具現化に必要な情報は収集され、いつしかプロジェクトの重い歯車がゆっくり回り始める。

漠然とした企画を形にする仕事。

停滞の理由を紐解き、企画を形にする。プロジェクトは必ず実現させる。

吉弘のぞみは、依頼者の目指す未来を一緒に作り上げていきたいのだと話す。

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ビラ配りから生まれる顧客目線

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吉弘のぞみ曰く、ビラ配りとは実に奥が深いものらしい。

「ただ感じよく配ればよい、というわけではないんです」

真剣な眼差しでビラ配りを語る様子を見れば、吉弘のぞみが仕事にかける情熱が半端なものではないことを知る。

鉄則は、『ビラを受け取る可能性のある人こそ、一番有力な見込客』。

まずは、店やイベントの存在を知ってもらい、時間が許せば立ち止まり、中に入ってもらいたい。

一人でも多くの方に知ってもらうこと、来てもらうことが、店の繁盛やイベントの成功につながる。

だから彼女は常に動き、声を出し、顧客動線を考え続ける。

人の流れや表情や受け取ってくれる人の反応によって、随時、作戦変更をしながらビラを配り続ける。

ビラを受け取ってくれる人はどんな人なのか。

何を求めているのか。どんな言葉が響くのか。

かける言葉、ビラを配る表情や雰囲気の全てが、プロモーション効果に影響すると彼女は話す。

彼女がビラ配りの経験から学んだものは、徹底した顧客目線と心理洞察だと言えるだろう。

「ビラ配りの経験があるから、今のわたしがあるんです」

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挫折をバネに 吉弘のぞみがノマドワーカーになるまで

そんな彼女だが、かつてコンプレックスにつぶされかけていた時期もあったのだという。

今や企画力、実行力を兼ね備え、信頼を得て多方面からの依頼をこなしているが、「ノマドワーカー・吉弘のぞみ」になるまでの道のりは決して平坦なものではなかったと話す。

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普通の人が出来ることが自分には出来ない

 

「すべてが不器用なんです」

普通の人ができることが、自分にはうまくできない。

就職して社会人になってからも、「普通のことが人並みにできない」ことがコンプレックスだった。

迷いぬいた末に選んだ仕事さえ満足にできず、失敗する度に落ち込んだ。

泣いてばかりいた、と当時を振り返る。

仕事を辞め、引きこもりがちになっていた彼女にチャンスをくれたのは父だった。

父が自分の会社の事務を手伝ってみないかと声をかけてくれたのだ。

覚えることが苦手、計算や管理することも苦手。前職の苦い思い出が、彼女の脳裏に蘇った。

父の会社とは言え、他の社員に迷惑をかけるわけにはいかない。

苦手だからと諦めていては、何もできるようにならない。

一念奮起し、苦手なことは工夫して乗り切ろうと考えを改めた。

初めは簡単な事務の手伝いから。そのうち、資料づくりやちょっとした営業にも挑戦させてもらえるようになった。

工夫すれば自分でも仕事ができる。任せてもらえる。

初めて、仕事が楽しいと思えるようになった。

父の会社を離れ、もっと大きな会社で、もっと多くの方と一緒に、もっともっと色々な仕事をしてみたい。

広い世界に目を向けられるようになったこの頃。

その後、希望通りの転職を果たし、新たなチャレンジを始めた。

新しい職場では、多くの社員がいる中で事務は彼女一人。

時には、気難しいお客様からのクレーム電話にも対応した。売上が伸び悩んだときは、売れ筋商品の紹介チラシに工夫を凝らし、少しでも営業担当が売りやすくなるようにと知恵を絞った。

ノマドワーカーとしての企画力や提案力は、ここでの8年間で培われたと言っても過言ではない。

試食販売でコロッケ1000個を売り切る

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事務の仕事にも慣れ、充実した日々を送っていた。

提案する楽しさを覚えた頃、プライベートではイベントの手伝いを頼まれることが増え、ボランティアで参加するようになっていた。

どうしたらもっとお客さんに楽しんでもらえるだろうか。

どうしたらもっと依頼主に喜んでもらえる結果が出せるだろうか。

無理難題でも何とかしたい。何とかできるはず。

考えることが楽しくて仕方がなかった。

自分にはこういう仕事が性に合っているのかも知れない、と次第に強く考えるようになった。

8年間勤め、多くの学びを与えられた職場を離れることに躊躇がなかったわけではない。

職場の仲間からの信頼も得られ、自分の仕事に満足もしていた。

しかし、吉弘のぞみは自分の可能性に挑戦するため、イベント・プロモーションの世界に足を踏み入れることを決める。

実は、学生時代の吉弘のぞみにはこんな逸話がある。

コロッケの試食販売のアルバイトで売り場に立った時のこと。

初めに仕事内容について説明を聞く際、自分で試食してみたところ本当に美味しいコロッケだった。

これから自分が売ろうとする商品は、こんなに美味しい!

この美味しさは食べれば絶対に分かってもらえる!

彼女は自信を持って売り場に立ち、「試食を増やせば、買ってもらえる人は必ず増える」という信念のもと、できるだけ多くの人に食べてもらうため、次から次へと声をかけ続けた。

結果、一日に売ったコロッケの数、1000個。

売り場に立った時間を5時間とすれば、1時間に200個のコロッケを売った計算になる。

「売りまくりました。食べてもらえば、美味しいことは分かってもらえるから、試食を増やすことだけを考えてました」

これ!と決めると、やりきるまで突っ走る。

自分が出来ることは全てやる。吉弘のぞみはいつも全力勝負だ。

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空気を読み、風を起こせるノマドワーカーとして

吉弘のぞみは心の視野がとても広い。

人影が見えないうちからその気配を感じ、合わせて体が自然に動く。

その動きは理屈ではなく、全身で感じ、その場の状況に適応していく。

失敗しても立ち止まらない。

より良い進化形を目指し、自ら変化し続ける。

プロジェクトを任されれば、自分で企画書を書き、推進していく。

裏方としてサポートを求められた時でも、必要があれば商談や営業に同行もするし、時には一人で営業に立つことすら厭わない。

魅力を伝え、プロジェクトを進めていく仕事が好きだから、そのために必要だと思うことが何でもやりたいのだと彼女は軽やかに話す。そこには妥協も、打算もない。

できないと諦めればそこで終わってしまう。

できることを考え、実行することが大事。

ノマドワーカー・吉弘のぞみは時代の空気を読み、これからも風を起こし続ける。

 

ライター:後久保 真奈美(adlink)

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吉弘のぞみ プロフィール

昭和56年、広島市生まれ。ノマドワーカー。

広島を中心に、新店オープンや展示会、内覧会など各種イベントプロモーションの企画から運営

・実施まで幅広く活躍中。特技は、顧客目線を敏感に読み取ること、商品やサービスの魅力をエ

ンドユーザーに伝えること。自分は裏方で依頼者のサポートをする役目、と言いつつ、必要と判

断すれば店頭やイベント会場に自らが立って指揮を執ることも。ビラ配り経験で培った臨機応変

な対応が、顧客との接点となる現場の最前線では大きな力を発揮する。

連絡先

電話 090-6486-1613

メール info@yoshihironozomi.com